子育て日記

シュナウザーの子育てを通して感じたことなどを綴ります。

11/29/2007

お惚けJr.

     2006年02/12 トリミングしたばかりの3匹とジョージ・シーゲルの絵
               カメラを構える姿が写り込んでいる

 食卓の横の壁に George Segal のリトグラフ作品 " Walter " があります。
 黒い絵なので光の悪戯で鏡になってしまいます。
 数日前のことです。
 Jr. はめったにうなったり吠えたりしませんが、ソファの背に脚を掛け、食卓の奥の方へ向かって低く小さく唸り始めたのです。
 何か動くものでも入り込んだのかと思い振り返って探してみたものの、何もいません。『うーん、何もいないよー。』と声を掛けると、ますます大きく唸りだし、DocもLalaも、すわ一大事とばかり、一斉に吠えたり走ったりしたものです。
 Docは怪しいものは玄関から、と心得ているのかとりあえず玄関へ走りました。Lalaは怖いので様子を見ながらワンワンと言ってみました・・程度です。
 ですが、Jr. の唸りは一向に止みません。
 仕方なく立って食卓の方へ歩いてみて判りました。シーゲルの絵にJr. 自身が映っていたのです。

 これではいつまで経っても怪しい影はなくなりません。
 ソファの背にもたれて私の横で少しばかり大人しくしていても、暫くすると立ち上がってまた唸りだします。何度もやっていると、Doc もLalaも飽きて知らん振りです。
 Jr. は飽きることも無く30分はソファの背から顔を出したり引っ込めたりしながら、唸り続けていましたが、ようやく諦めて横になったかと思う間もなく高鼾で寝入ってしまいました。

 可笑しいのは、普段 鏡に映る自分の姿には反応したことが無いことです。洗面所の大きな鏡の前で脚のドライアー掛けをしてもらっても全く興味を示した事がありません。
 この夜、夫の帰りが遅くなりました。Jr. はこの時とばかり " 番犬 " をしたのかも知れません。

ラベル:

11/06/2007

私の古い兄弟たちの話

       2006年11月 日向ぼっこの3匹家族

 私は3歳の時、三つ年上の兄をなくして以来 一人っ子で育ちました。両親は共に働いていましたので、一人っ子である寂しさを紛らせるためと、特有の我侭な子供にならないよう、母は心を配ってくれていました。田舎暮らしでしたから鶏や犬、猫、すずめ、インコ等と数種類数匹がいつも私の兄弟でした。
 一番記憶に残っている事件は 犬2匹、猫2匹が同時にいた時のことです。私は未だ10歳ぐらいだったと思います。
 冬、石油の反射型のストーブの前で椅子に座って温まっていました。そこへ三毛猫のルルがのそりとやって来て私の前を横切りストーブの真ん前にどたりと体を投げ出し、寝そべったのです。しばらくすると気持ちが良くなって ウーン と伸びをしました。伸ばした足の先が真っ赤になったストーブの火口にツっと近づき、肉球を当ててしまったのです。
 ルルは勿論大慌てで脚を引っ込め飛んで行ってしまいましたが、その時ジロリと私の顔を睨んで『私の大事な脚を火傷させたのはあんたね ! 』と言っているようでした。
 それ以来ルルはストーブの近くに私がいるときは私に近づこうとはしなくなりました。

 そのルルも15歳でこの世を去りました。
 一緒にいた犬達も一匹また一匹といなくなりました。
 私は自分の兄弟たちをたくさん亡くしました。母はルルを亡くしてから暫くの間 猫は飼いませんでした。

 今、私達はシュナウザーの家族3匹と暮らしていますが、いずれその時がやって来ます。ペットロスなどと言われますが、それ以上の哀しみがあるだろうと思います。
 ワンコ仲間の飼主で数年前になくした犬の骨をずっと持っていて未だに哀しみに襲われるという人もいます。
 このごろブログやHPでお知り合いになった方たちのワンが亡くなった話を聞いて考えさせられています。

ラベル: