子育て日記

シュナウザーの子育てを通して感じたことなどを綴ります。

8/29/2006

Doc-生爪を剥ぐ2

                    2001年01/01 居間で

 生爪事件は、夫の要望で続きを語ることになりました。
 獣医の往診を受け、包帯でぐるぐる巻きされ、抗生剤の注射を受けたと記憶しています。多少は熱があったのかも知れませんが、その日はシュンとして、元気がなく、いかにも病人みたいな顔をしていました。もっとも、家族が、そういう扱いをするからなんでしょうが。
 次の朝、散歩はお休みかな、と考えていたのですが、Docは全く関係なく、早くも出掛ける意気込みで、短い尻尾をあらん限りの力で振っていました。仕方が無いので、包帯の上からビニル袋を二重にしてかぶせ、ゴムバンドで留めて、出掛けました。
 ここからは夫の話です。
 Docは普通に散歩に出た積りだったのに、あれっ今日は何か変 ? といった感じで、包帯をした脚が地面に着けられないのです。そこで3本脚で歩くことになりました。ところが、3本脚でも、少しも違和感がなさそうにぴょこぴょこと歩いて、やっぱり一時間程散歩して帰ってきたのです。多分普段よりはゆっくり、大儀そうにしていたとは思います。そして、夫の曰く、" Docはなんて気丈なんだ "でした。
 この感想は少し擬人化しすぎのように感じます。おそらくは、見える通りなんだと私は思います。不都合なことを、不都合なこととして受け入れる能力があるということは、それだけ適応力もあり、野生的だとも言えます。散歩に出ることは、自分のテリトリーの見回りといった意味合いもあるのでしょうから、本能的な衝動と言えるのではないでしょうか。
 帰宅して、脚を洗う段になって、ようやく飼い犬として、飼い主に甘えることを思い出したかのように痛がったりしたものです。
 でも、こんな風に突き放した見方が出来るのもずっと以前の出来事だからだと思います。